令和二年度卒業証書授与式を執り行いました。

令和3年3月11日、鹿島朝日高等学校・朝日ヶ丘高等学園の卒業証書授与式が、松山市民会館小ホールで挙行されました。

今年度はコロナウイルス禍のため、学校が休校になったり、皆が楽しみにしていた東京や大阪への研修旅行や、夏のバーベキュー大会、調理実習などなど、出来ない行事が多く、少し寂しい思いをさせてしまったと思います。ですが、日々、皆、朝日ヶ丘のテーマである「笑顔」を忘れることなく、この1年間共に過ごしてきました。楽しい時も辛い時も、共に笑い共に泣き、支え合い乗り越えてきた仲間との時間は、きっと皆を成長させたと信じています。

今年度も昨年度同様、コロナウイルス感染対策として、来賓の皆様には出席をご遠慮いただき、卒業生及び保護者、在校生代表、職員のみで執り行いました。

自分の目標や夢のために通信制を選んだ生徒、様々な悩みを抱え通信制に転校してきた生徒、理由は様々ありますが共通しているのは、3年間で高校を卒業するということです。卒業式は、その高校卒業を掴んだ生徒たちにとっての晴れ舞台であると同時に、これまで生徒たちが悩み、苦しみ、涙する姿にいつも近くで寄り添い、支えてこられた保護者の方々にとっても大事な1日なのです。

私は毎年、今年は泣かない、絶対笑顔で皆を見送ると決めて卒業式に臨みます!特に今年の3年生は本当に個性豊かで、笑い合うことももちろん多かったけど悩んだり叱ることも多く…少し、ほんの少しだけ大変な3年生でした(笑)。だからこそ、皆が卒業を迎えられたことを心から嬉しく思っていました。絶対笑って卒業式を…と思っていたのですが、入場が始まり、一人ずつ舞台に登場する姿が、あまりにも堂々としていて、いつの間にこんなに成長したんだろう、とその時点で胸にくるものがありました。。。そして毎年、職員の式辞で私は最後のHRをさせてもらいます。一人ずつに言葉をかけるのですが、本当に間違いなく、この日を心から嬉しく思っているのですが、やっぱり寂しいと思ってしまい、安定の涙腺崩壊でした。続いての在校生祝辞では、在校生代表がこれまでの先輩との日々を振り返るところで涙で詰まってしまったのですが、私にとってはまだまだ幼く見えていた卒業生も、多くの在校生たちにとって、ちゃんと先輩だったんだな…と感じさせられました。

これまでの学校生活をまとめた映像では、3年間の色んな行事や日常の写真や動画がたくさんありました。行事の時に限らずささいな日常でも、やっぱり皆の笑顔は素敵です。笑顔が盛沢山の映像、最高でした!
最後は卒業生の退場です。退場時には、卒業生、一人ずつ、思いを伝えます。普段恥ずかしくてそういうのが苦手な男子も、最後はしっかりと卒業にあたって言葉を述べてくれました。涙溢れる生徒もたくさんいましたが、皆の成長を感じた瞬間でした。でも、本当はずっと前から皆の成長は感じていたのかもしれません。ただ、いつまでも子供だと私自身が信じたかっただけかもしれません。卒業してしまうという現実から目を背けたかったのかもしれませんね。

卒業式を終えた今、令和二年度卒業生達と出会えた奇跡に感謝し、卒業生の未来が、贅沢を言うなら、楽しく笑顔ばかりで溢れたものであって欲しいと願わずにはいられません。

朝日ヶ丘高等学園を巣立つ卒業生。私が願っても、これから先も色んなことにぶち当たり、時には涙し、折れてしまうこともあるでしょう。ですが、乗り越えた先には必ず新しい未来が待っています。皆ならどんなことでも乗り越えられると信じています。

未来へはばたけ!卒業おめでとう!!

追記:この日を迎えるにあたり、在校生は何日もかけて準備に取り組んできました。これまでお世話になり、共に笑い励ましてくれた3年生の卒業式です。準備はもちろん、当日は朝から会場設置、音響、映像、誘導、受付、司会など各自の係に分かれ準備に走り回ってくれました。
在校生、皆のお陰でとてもとても素敵な卒業式になりました。本当にありがとう!そしてお疲れ様でした!!